本年4月1日より外科に勤務しております遠藤と申します。
専門は消化器・一般外科です。
平成3年熊本大学卒、同年九州大学第二外科に入局し、以来九州大学病院、九州がんセンター、大分県立病院、九州医療センター、福岡市民病院などで主に胃・大腸癌、腹部救急外科治療に従事して参りました。
最近では、消化器外科手術はお腹を大きく切らない、腹腔鏡手術が主流になっており、当院でも胃・大腸癌、急性虫垂炎、急性胆嚢炎(胆石症)、鼠径ヘルニアなどの疾患に対して、積極的に腹腔鏡手術を行っております。
月曜から金曜まで毎日外来に出ておりますので、何でもお気軽にご相談ください。
患者さんにわかりやすい説明と治療を心がけております。よろしくお願い致します。
胃・大腸・肛門疾患
胃癌・大腸癌に対しては、以前のようにお腹を大きく切らない、腹腔鏡手術を積極的に行っております。
入院期間は、約2週間程度ですが、術後の療養入院も可能です。
当院では、がんの診断がつき次第、患者さんをお待たせすることなく、できるだけ迅速に、ご希望の日時に手術をさせて頂くことが可能です。
急性虫垂炎は頻度の高い疾患です。最近では手術をせずに、抗生剤投与で治癒する場合も多くなってきていますが、穿孔や糞石合併症例、症状が強い時には手術が必要です。
虫垂炎も手術の場合は、腹腔鏡手術を第一選択として行います。
胆道系疾患
胆石症は頻度の高い疾患ですが、胆石症のうち痛みなどの明らかな症状がないものを「無症状胆石」といいますが、その場合は治療を行わずに定期的に経過を観察します。胆のう結石は、お腹の痛みなどの症状がある場合(胆石性胆のう炎)には手術による治療が原則です。
胆石の手術も、腹腔鏡下胆のう摘出術が第一選択となっており、当院でも積極的に行っております。
鼠径ヘルニア
鼠径ヘルニアは太ももの付け根から内臓(主に小腸)が脱出してくる病気で、一般的には脱腸と呼ばれています。脱出が戻らない嵌頓(かんとん)状態になると緊急手術が必要となることがあります。
横になる(臥位)とふくらみが収まることが多いですが、ふくらみが大きくなってきたり痛みがでてきたりすれば、嵌頓の危険性が高くなっていますので早めに手術をおすすめします。
鼠径ヘルニアの手術は、様々な方法がありますが、当院では嵌頓症例以外に対しては、最も低侵襲の腹腔鏡手術(腹腔鏡下鼠径ヘルニア根治術:TEP法)を行っています。