あけましておめでとうございます。
昨年1月15日に国内で初めての症例が見つかった新型コロナウイルス肺炎の勢いは衰えることなく、今冬も益々拡大傾向にあります。
当院では昨年来より行政からの要請を受け「帰国者・接触者外来」を設置し、PCR検査や諸検査を実施し新型コロナ感染症に積極的に対応してまいりました。
外来ではトリアージを徹底して行い、症状のある方は発熱外来の方にお越し戴くことにいたしております。入院患者さんや家族の皆様にも、面会や外出の制限をお願いし、また全職員に対しても感染を持ち込むことの無いように日常の行動に抑制を課しています。
気の抜けない日々が続きますが、皆様ストイックに遵守され、クラスターを発生させること無く年を越すことが出来たのはご協力の賜です。
しかしながらこのウイルスはどんなに気をつけていても感染する可能性があります。
国難ともいえるコロナ禍を終息させるには、強力なリーダーシップのもとに国民が同じ方向を向いて一丸となって戦っていく必要があります。
感染の終息は残念ながらまだ視野に入ってきません。神経を使い、ストレスの多い日々が続きますが、地域の医療を護るため私共もできる限りのことをしていくつもりであります。ご不自由をお掛けいたしていますが、ご理解ご協力のほどをお願い申しあげます。
また通常診療面におきましては、外科では遠藤部長に加え、山口先生。整形外科では佐藤部長に加え大久保先生、入佐先生。麻酔科に矢野先生。内科では腎臓内科に酒井先生にスタッフとして参加いただきました。これまで以上に診療の充実を図り、安心して地域で医療が受けられる態勢を整えました。皆様のお役に立てることと思います。
最後に「はやぶさ2」の快挙はコロナ禍の中で暗い空気が漂う中で希望を与える出来事でした。本当に嬉しいことでした。
本年もよろしくお願い申しあげます。
令和3年1月
医療法人井上会 篠栗病院 理事長・院長
陣内重三